Telefónica Colombia、オープンソース・ソリューションを使用して、市場投入時間の短縮と運用効率の向上を実現

Telefónica Colombia

Telefónica Colombia は、デジタル・トランスフォーメーションの取り組みにおいて支援とサポートを提供してくれる信頼できるパートナーを探していました。プロプライエタリー・ベンダーに支払うライセンスコストは高額で、ソリューションはすぐに旧式になってしまい、アプリケーションや開発のプロセスも単調な上に時間がかかり、Telefónica は顧客のニーズにタイムリーに対応できていませんでした。同社は予算の逼迫に直面し、この状況を脱却する方法を見つけるために Red Hat に支援を求めました。

通信プロバイダーの Telefónica は、コロンビアのデジタル経済に大きく貢献しています。Telefónica は、Movistar ブランドの下で、固定電話および携帯電話サービス、ブロードバンドおよび光ファイバーサービス、有料視聴制のテレビ番組のほか、法人向けのあらゆるデジタル・ソリューションを提供しています。中南米全土の 2,100 万人の顧客に高速で高品質のサービスを提供するために、Red Hat の専門知識とテクノロジーを活用しています。

2022 年 Red Hat Innovation Award 受賞者

Telefónica は、いくつかの重要な課題に対処するために、社内プロジェクトの TFL Integration Telefónica を立ち上げました。経時的に運用コストを削減し、プロセス全体のパフォーマンスを向上させ、また、最も重要なこととして、これらの目標を達成するのに役立つテクノロジーを特定する必要がありました。

既存の統合プラットフォームは、Oracle Enterprise Service Bus をベースとしていました。Telefónica は、重要な課題は、システム内の問題のある要素を除いて必要なサービスだけを移行することだということにすぐに気付きました。同社の進化する要件に迅速かつアジャイルに対応するために、現在の統合プラットフォームを新しいものにする必要がありました。

Telefónica は、ライセンスコストを削減し、ソリューションの旧式化に関連するさまざまな問題を解決できる包括的なソリューションを必要としていました。また、アーキテクチャ、アプリケーションの設計と開発、テストと品質管理、およびデプロイメントの分野で運用パフォーマンスを向上したいとも考えていました。

まず、Telefónica は Red Hat と連携して、コンテナ導入のプロセスを定義しました。これは、一部のモバイルアプリケーションに固有の機能を、Red Hat^Ⓡ OpenShift^Ⓡ Container Platform、Red Hat Fuse、および Red Hat 3scale API Management で構成される Red Hat ソリューションセットに選択的に移行するための基礎として使用されます。

Telefónica と Red Hat は協力して、スクラムベースの作業スケジュールを設定する前にサービスの基準を確立する指標を定義しました。次に、一連のワークショップで、必要な枠組み、ツール、および容量に関する要件を確立し、これらがプロジェクトの主な目的にどのように関連するかを評価しました。KPI で重点を置いたのは、開発サイクル、デプロイメント、アプリケーションのパッチ適用、予防保守、アプリケーションのロールバック、プラットフォームのスケーリングおよび拡張という 6 つの具体的なプロセス領域を完了するためにかかる時間を短縮することでした。

Telefónica のエンジニアは、Telefónica のコア・モバイル・アプリケーションなどの重要なサービスについて測定可能な改善を示すことができるようになりました。Red Hat は、アーキテクチャ、開発、セキュリティ、運用などのチームに対し、高価値のデジタル・ソリューションの設計、構築、テスト、および提供における変革を支援しました。チームのスピードは向上し、より効率的かつ効果的になり、コストも削減され、その結果カスタマーエクスペリエンスが向上しました。

ソフトウェアとサービス

• Red Hat® OpenShift®
• Red Hat 3scale API Management
• Red Hat Fuse
• Red Hat コンサルティング
• Red Hat トレーニングと認定

すべての KPI が大きく改善し、90% 以上の改善が見られたものもありました。サービスのデプロイメントにかかる時間は、約 1 時間から 2 分強に、パッチ適用のサイクル時間は 2 週間から 20 分弱に短縮されました。予防保守の計画には 3 週間以上かかっていましたが、13 分に短縮されました。

Telefónica は、カスタマーエクスペリエンスの大幅な向上、運用コストの削減、市場投入期間の短縮を実現しました。顧客は Telefónica によるサポートと同社とのつながりをより強く感じるようになり、また、新しいサービス、プロモーション、販売などの最新情報を入手するのも容易になりました。

Telefónica は現在、移行プロセスを、同社の統合レイヤーとすべての新規マイクロサービス開発のデプロイメントに拡張することを計画しています。Telefónica Movistar Colombia の開発チームは、開発および移行可能な他の取り組みを特定することを目的とした Red Hat Developers DevNation Deep Dive にも参加しています。