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Ansible とRed Hat Ansible Automation Platform

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自動化はこれまでもそうでしたが、イノベーションの迅速化にとって重要な要素であり、反復可能で予測可能な方法によって少ない労力で多くの成果を出すことを可能にします。 

IT 業界では、人がソフトウェア・ソリューションをプロビジョニング、インストール、構成、メンテナンスすることが多く、担当者がログインして手動でタスクを実行します。しかし今では、運用担当者または開発者が CLI やより先進的な API を使用してプログラムする指示に従って、このようなプロセスを自動化できるようになりました。こうした効率性を基盤として、オープンソース・コミュニティは自動化ソフトウェアの可能性を絶えず広げてきました。

10 年以上にわたり、この自動化主導のイノベーションは Ansible® にけん引されていきました。「Ansible」はプロジェクト、コミュニティ、アプリケーションのコレクションなど、さまざまなものを指しますが、その意義は人間が読むことができるプログラミング言語 YAML を使用し、オープンソースの自動化ソリューションを作成することにあります。Ansible は Red Hat® Ansible Automation Platform の中核ですが、プロジェクトと製品には多くの違いがあります。

人が「Ansible」と言うとき、文脈に応じてさまざまな意味で使用されています。「Ansible」には次の意味があります。

基礎的なオープンソース・コマンドライン・バイナリ・アプリケーション (パッケージ化されて Ansible Core とも呼ばれる) のセットと、Ansible GitHub 組織内の数十の追加オープンソース・プロジェクトおよび統合アプリケーション。

オープンソース開発によってすでにモジュール式アーキテクチャを活用していた IT 自動化ソリューションで管理ポートフォリオを拡張するために 2015 年 Red Hat が買収した企業。

すべてのコマンドライン・バイナリ・アプリケーション (Ansible Core) と、定期的に構築、パッケージ、リリースされる多数の一般的な Ansible Content Collections を含む、集約されたコミュニティパッケージ

自動化を記述する方法。具体的には、自動化タスクの記述、構築、実行の方法を定義する、人間が読むことができるデータシリアル化言語抽象化 (YAML)。

「Ansible」という語は、聞く人によって異なる意味を持ちます。Ansible がコミュニティで成功を収め続けている主な理由は次のとおりです。

  • インストールが簡単で短時間で習得できるので、自動化をすぐに開始できる
  • 多数のエンドポイントをすばやく同時に自動化できる
  • 既存のセキュアシェルプロトコル (SSH) デーモンを使用するので、カスタムエージェントをインストールしたりポートを追加で開いたりする必要がない
  • インフラストラクチャを人間が読める言語で記述する
  • コンテンツの直接的な監査、レビュー、再作成により、セキュリティに重点を置くことができる
  • どのような動的言語でも使いやすいプラットフォームを実現できる

Ansible は無料で使用、ダウンロード、修正でき、数千名ものコントリビューターによるエクスペリエンスとインテリジェンスがプロジェクトで活用されています。

ご自分や組織のニーズに最適な自動化コンポーネントを見つけようと検討しているなら、Ansible でオープンソース自動化ソリューションをすばやく構築できます。IT 自動化を向上させるコミュニティ重視のオープンソース・プロジェクトに個人として参加しようとお考えなら、Ansible はコントリビューターとして参加を歓迎します。

Red Hat Ansible Automation Platform は有料の製品であり、サブスクリプションと組み合わせることで、自動化の標準化、運用化、スケーリングを模索する組織にエンタープライズ・ライフサイクルの完全なサポートを提供します。Ansible Automation Platform はテスト済みで、信頼でき、機能強化されたエンタープライズ向け製品であり、多数のアップストリーム・コンポーネント、60 を超えるパートナーによる Red Hat Ansible Certified Content Collections、組織での自動化のインストール、設定、サポートで試行錯誤する必要をなくす as-a-service の投資対効果 (ROI) ツールが含まれています。Ansible Automation Platform は、部門を超えたチームを対象としたエンドツーエンドの自動化エクスペリエンスを生み出し、自動化の開発者、エンジニア、運用チーム間にプラグアンドプレイの体験を提供します。

Red Hat Insights や automation analytics などの Red Hat Ansible Automation Platform の機能からは、自動化のパフォーマンスに関する情報が得られるので、効果を測定して問題の監視や解決の精度を高められます。Event-Driven Ansible により、ユーザー定義の、ルールベースのコンストラクトを使って各種 IT アクションを自動化でき、IT 環境全体でのさまざまなユースケースに対応するエンドツーエンドの自動化されたシナリオを作成できます。Automation mesh によって制御能力と実行能力を個別にスケーリングし、ダウンタイムをほとんどまたはまったく発生させずに、自動化を必要とするエンドポイントの近くで自動化を実行できます。

Ansible Automation Platform の使用方法についての学習資料を見る

他の Red Hat 製品と同様に、Ansible Automation Platform は Ansible プロジェクトのオープンソース開発モデルを使用して、エンタープライズ自動化ユースケースにカスタマイズされたエクスペリエンスを作成します。コミュニティには 10 を超えるオープンソース Ansible プロジェクトがあります。Ansible Automation Platform はパッケージ化や配布を単純化し、すべてのコンポーネントと Red Hat Ansible Certified Content Collections にテスト済みで信頼できる相互運用性、18 カ月間のサポートライフサイクルを提供します。Ansible Automation Platform によって、アップストリームのオープンソースツールを使用するときに複雑性、不確実性、当て推量がなくなりますが、これはビジネスクリティカルな IT ワークフローに使用する場合は特に重要なメリットとなります。

Ansible アップストリーム・オープンソース・プロジェクトと Red Hat Ansible Automation Platform の主な違いは、意図される対象ユーザーです。オープンソース・コミュニティ・プロジェクトのコレクション (10 件を超え、増え続けている) である Ansible は、個々のユーザーがオープンソース・コンポーネントを組み合わせて、ドキュメントを作成し、個々のニーズに適した、機能する自動化を構築する必要があります。Ansible Automation Platform は完全に機能する強化されたプラットフォームで、大規模な組織や分散チームの集合の多様なニーズに対処します。

Ansible Tower

今では Automation controller と呼ばれる Ansible Tower は、Red Hat Ansible Automation Platform の最初のメジャーリリースに含まれていたレガシーコンポーネントで、グラフィカル・インタフェースを提供していました。Ansible Tower を使うことで、ユーザーはコマンドラインツールの知識がなくても Ansible のコマンドラインツールを操作できました。Ansible Automation Platform 2 では、Ansible Tower の一部は重要なパーツとして残されていますが、製品のコンポーネントの名称としては廃止されました。このコンポーネントのアップストリーム・プロジェクトは AWX と呼ばれています。

Ansible Galaxy

Ansible Galaxy は、オープンソースの Ansible Content Collections のオンラインマーケットプレイスです。このマーケットプレイス自体がオープンソースですが、すべてのコミュニティと製品ディストリビューションにバンドルされている ansible-galaxy コマンドラインツールを使用する必要があります。これを使用して Galaxy から、または git ベースのソースコード管理システム (SCM) から直接、コレクションおよびロールをインストールできます。Ansible Automation Platform の場合は Ansible Automation Hub がユーザー向けのエンタープライズ・オープンソース・マーケットプレイスであり、コンテンツは Red Hat によって認定およびサポートされています。

Terraform

Terraform はオープンソースの Infrastructure-as-Code プロビジョニングツールで、クラウドインフラストラクチャのセットアップをコードとして保存します。HashiCorp 構成言語 (HCL) を使用し、サーバー・オーケストレーションに使用されます。Ansible もコミュニティモジュールで Terraform を自動化できます。

Chef

Chef は Ruby に基づく構成管理ツールで、エージェントベースの宣言的なモデルを使用します。Chef 自動化命令をレシピ (Cookbook と呼ばれるもののグループ) と言います。

Puppet

Puppet はエージェントベースのオープンソース・コミュニティ・プロジェクトです。Puppet Enterprise はオープンソース製品です。どちらもサーバー構成を管理して自動化する、自動化ツールです。両方とも Ruby で記述され、Puppet マニフェストを自動化命令に使用します。

Salt

Salt プロジェクトは VMware が後援するオープンソース・プロジェクトです。SaltStack は VMware が所有するオープンソース製品です。両方とも Python で構築され、YAML とイベント駆動型自動化を使用し、複雑な IT システムをデプロイして構成します。

Red Hat は、自動化が IT モダナイゼーションとデジタル・トランスフォーメーションの基礎となる戦略的な構成要素の 1 つであると考えています。Red Hat のソリューション、サービス、トレーニングは、ビジネスを自動化するために必要な制御力を提供し、イノベーションへの注力とビジネスの前進をサポートします。

組織全体で自動化を進める手法を生み出すことで、IT プロセスだけでなく、テクノロジー、チーム、そして組織そのものを自動化することができます。テクニカルサポート、認定およびサポートされたコンテンツ、ホストされた管理サービス、リスク低減など、完全なプラットフォーム・エクスペリエンスとしてライフサイクルサポートを備え、Red Hat Ansible Automation Platform は企業による自動化の作成、管理、拡張の取り組みをサポートします。

自動化に取り組み始めたばかりでも、自動化を新しい領域に拡張する計画をしている段階でも、Red Hat のソリューションはビジネス全体に自動化を浸透させるのを助けます。

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Red Hat の自動化を選ぶ理由

Red Hat Ansible Automation Platform には、複数チームでの自動化の展開や企業全体での自動化の導入に必要なツールがすべて揃っています。

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製品

Red Hat の戦略的アドバイザーが、企業組織の全体像を把握しながら課題を分析し、包括的かつコスト効率に優れたソリューションで課題を解決できるようお手伝いします。

エンタープライズ規模で自動化を実装するプラットフォーム。自動化導入のあらゆる段階に対応。

リソース

トレーニング

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Ansible Essentials: Simplicity in Automation Technical Overview

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