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情報

CentOS Linux 7 は、2024 年 6 月 30 日にサポート終了 (EOL) となります。Red Hat Enterprise Linux for Third Party Linux Migration を始めとする、移行を容易にする Red Hat の各種オプションをご覧ください。

CentOS Stream とは

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2024 年版 世界のテクノロジートレンド

テクノロジーの世界ではデジタル・トランスフォーメーションが急速に進み、企業の重要なビジネス領域の優先順位に変化が生じています。業界に関する知見を共有して 10 年目を迎える 2024 年版 世界のテクノロジートレンドレポートでは、IT と IT 以外における予算配分の 6 つの優先項目と、進歩を妨げる 3 つの障壁を明らかにします。

 

CentOS Stream は、継続的に提供される Red Hat® Enterprise Linux のディストリビューション・アップストリームをオープンソース・コミュニティのメンバーが Red Hat の開発者と連携して開発し、テストし、貢献することができる、Linux® ディストリビューションです。 

Red Hat は Red Hat Enterprise Linux ソースコードを CentOS Stream 開発プラットフォームで開発してから、新しい Red Hat Enterprise Linux バージョンをリリースします。Red Hat Enterprise Linux 9 は、CentOS Stream 内で構築された最初のメジャーリリースです。

CentOS Steram とは?(動画の再生時間:1:16)

CentOS Stream では、コミュニティ、パートナー、顧客が参加する機会が増え、透明性が向上しています。

CentOS Stream 開発プラットフォームは、以下のような全体的な Red Hat Enterprise Linux のソースコード開発プロセスにおいて、重要な役割を担います。

  • Fedora将来の Red Hat Enterprise Linux メジャーリリースのベースとなるアップストリーム・プロジェクトです。重要なオペレーティングシステム (OS) のイノベーションはここで導入されます。

  • CentOS Stream:CentOS Stream では、ISV、IHV、その他のエコシステム開発者と、Fedora OS の基盤である Fedora Project の OS 開発者との連携が改善されています。このため、フィードバックループが短縮され、Red Hat Enterprise Linux の次期バージョンの作成時に各所からの意見を取り入れやすくなりました。

  • Red Hat Enterprise Linux:重要なワークロードとアプリケーション向けに、安全でサポートされた柔軟な基盤を提供するプロダクショングレードのオペレーティングシステムです。

CentOS Stream を使用するメリットとして、Red Hat の開発者やエンジニアが Red Hat Enterprise Linux の新バージョンの作成に使用するのと同じコードに早期にアクセスできる点があります。CentOS Stream 開発プラットフォームではコンテンツが継続的にストリーミングされるので、CentOS Stream を Red Hat Enterprise Linux の将来のリリースのプレビューを活用できます。 

CentOS Stream のコードは Red Hat Enterprise Linux の次のマイナーリリースとなるため、Red Hat Enterprise Linux に直接貢献し、新リリースが公開される前にワークロードのテストを行うことができます。  

たとえば、Red Hat Enterprise Linux ユーザーが次のバージョンに必要な変更を見つけたとします。その変更は CentOS Stream に提案し、Red Hat の開発者に評価してもらうことができます。承認された場合、テストと検証が行われ、CentOS Stream に反映されてから、Red Hat Enterprise Linux の次のマイナーリリースに反映されます。

現在 CentOS Linux を使用しておられる場合は、2021 年から 2024 年の間に移行する必要があります。同じ状況に置かれている場合、CentOS Stream は Red Hat Enterprise Linux の将来のバージョンの開発に参加できる移行パスとなります。重要なビジネスアプリケーションやワークロードにプロダクショングレードのプラットフォームを必要とされている組織の皆様におかれましてはRed Hat Enterprise Linux を選ぶことをお勧めします。

CentOS Linux から Red Hat Enterprise Linux に転換する方法

CentOS Linux からクラウド対応の OS に移行する

CentOS Stream により、パートナーとコミュニティメンバーが、構築された後ではなく構築中に Red Hat Enterprise Linux の次期バージョンにイノベーションを追加するための新しいメカニズムが実現しました。これに対し、CentOS Linux は Red Hat Enterprise Linux のダウンストリームであり (開発とデプロイメントに使用される場合がほとんどであり)、コントリビューションモデルではありません。CentOS Linux のアップデートは、2021 年から 2024 年までの間に打ち切りとなります

CentOS Linux から CentOS Stream への移行は簡単ですが、CentOS Stream が組織の運用要件を満たせない場合、そこから別の Linux ディストリビューションへの移行は簡単なプロセスではありません。 

CentOS Stream へ自力で移行するとします。Red Hat の Convert2RHEL ツールを使用すると、CentOS Linux システムを簡単かつ迅速に Red Hat Enterprise Linux システムに直接変換できます。ただし、Convert2RHEL ツールは CentOS Stream では動作しません。そのため、Red Hat Enterprise Linux への移行前に CentOS Stream を暫定的にデプロイする場合は、オペレーティングシステムをリポジトリから再インストールする必要があります。Convert2RHEL は Oracle Linux から Red Hat Enterprise Linux 8 に移行する場合にも使用できます。 

さらに Red Hat コンサルティングを利用することで移行を加速できます。Red Hat のエキスパートが、実証済みの知識と経験を基に移行プロジェクトをサポートします。Red Hat コンサルティングはまた、主要なアプリケーションとワークロードの特定および転換を支援し、お客様がその後も自信を持って継続できるように指導します。

CentOS Linux から CentOS Stream に移行

CentOS Stream のコミュニティ・コントリビューターは、Red Hat の開発者およびエンジニアが Red Hat Enterprise Linux の次のバージョンの作成に使用するのと同じコードに早期アクセスできます。 

  • ハードウェアパートナーとアプリケーション開発者は、ソリューションをテストして、Red Hat Enterprise Linux の次のリリースですべてが正常に機能することを確認できます。
  • コミュニティメンバーは、新しい機能とパッチを提供して、次の Red Hat Enterprise Linux リリースの機能とセキュリティを向上させることができます。
  • CentOS Stream のユーザーは、次の Red Hat Enterprise Linux リリースを待たずにフィードバックを共有できます。

CentOS Stream についてさらに詳しく


オープンソース・コミュニティ・プロジェクト

1.オープンソース・コミュニティ・プロジェクト

それぞれが固有の目標に向けて進行する、プロジェクトのコレクション

Fedora Linux

2.Fedora Linux

多くのオープンソース・コミュニティ・プロジェクトから出された、最適なアイデアをまとめます

CentOS Stream

3.CentOS Stream

Red Hat Enterprise Linux の次回マイナーリリースに向けた、シームレスなコントリビューションのパスを提供します

Red Hat Enterprise Linux

4.Red Hat Enterprise Linux

重要なワークロードとアプリケーション向けに、安全でサポートされた柔軟な基盤を提供するプロダクショングレードのオペレーティングシステム。

 

コントリビューションはエコシステム内のすべての要素に及びますが、CentOS Stream と Red Hat® Enterprise Linux® の間には特に強いつながりがあります。これらは相互に貢献し、新しいコードが最上位のアップストリームにまで提出され、理想的に進めば該当するオープンソース・コミュニティ・プロジェクトに直接取り入れられます。

本番環境で使用する場合:Convert2RHEL を使用して Red Hat Enterprise Linux に移行します。

Red Hat Enterprise Linux の開発またはテストの場合:CentOS Stream をダウンロードします。

個人の開発者の場合:無料の開発者サブスクリプションを取得します。

Red Hat のお客様に所属する開発チームの場合:無料のチーム向け開発者サブスクリプションを取得します。

コンテナ化アプリケーションの場合:Universal Base Image (UBI) を使用します。

アップストリーム OS のイノベーションの場合:Fedora プロジェクトに参加します。

ソフトウェア再販またはハードウェア互換性に関連する場合:Red Hat Partner Connect に参加します。

Red Hat は CentOS Stream を含むさまざまなプラットフォームを提供し、多様な開発者のニーズに応えようとしています。 

  • Red Hat Enterprise Linux Developer サブスクリプションは、無料で利用できる開発者向けセルフサポート型サブスクリプションです。安定して安全性が高く、高パフォーマンスの Red Hat Enterprise Linux 基盤上でプロダクションにデプロイされるアプリケーションの、開発/テスト環境となります。 

 

  • Red Hat Universal Base Image は、コンテナ化されたクラウドネイティブ・エンタープライズ・アプリケーションを作成するための、無料で再配布可能な開発者向けイメージです。開発者は、Red Hat Enterprise Linux や、Red Hat OpenShift などの Red Hat のオープン・ハイブリッドクラウド・ポートフォリオへのプロダクション・デプロイメント向けの認定アプリケーションを容易に作成できます。また、他のオペレーティングシステムと互換性のあるコンテナイメージを作成できます。

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